2009.09.01 Tuesday
アニメーション 後編

RADIOHEAD 15STEP pvより
「アニメーション 中編」からの続き
初めて監督という立場を頂き、脚本、コンテ、アートディレクション、キャラクターデザイン、背景デザインも担当した。
それはRADIOHEAD 15STEP pvの前身にあたるプロジェクトだった。
幼少の頃より培ってきたアニメーションに対する想い、観てきた映画の影響、ゲーム会社で得た知識を思う存分放出した。制作側も、こちらの経験不足からくるその突拍子もない発想をむしろ楽しんで受け入れてくれた。結果、独特でとても濃い内容のアニメーションが出来た。最終的なスタッフは総勢20人を超えていて、上は60代、下は10代、なかには妊婦もいた。この作品をもって初めて、自分はアニメーションを作ったのだと実感した。
"アニミズム"(※)という言葉を知ったのはここ数年のことだ。
宮崎駿監督の著書『折り返し点 1997〜2008』に収録されている対談でその言葉に出会った。その章の中でアニミズムと日本人の神道、つまり八百万の神との共通性に触れている。
端的に言うとどちらも"どんなものにも生命が宿る"という意味で、つまりはどんなものもanimation(生命のない動かないものに命を与えて動かすの意)させることが出来るという考えだ。ただ日本の場合は、そこに日本人独特の生命観が絶妙に絡まっているのである。
※アニミズム(英:animism)生物・無機物を問わないすべてのものの中に霊魂、もしくは霊が宿っているという考え方。日本語では「汎霊説」、「精霊信仰」(ウィキペディア)
「一枚一枚の絵が連続して、動いているように見える」
幼い頃からその感動と興奮を得たいが為に、アニメーションを作ってきた気がする。
その行為を敢えて紐解くとするなら、"止まっているものに生命が宿る瞬間を目の当たりにしたい"という欲求と、かつて神道(八百万の神)信仰であった日本人のDNAが僕にそうさせている、とも考えられる。
そしてそんな日本人がつくり、海外で大賛否旋風を巻き起こしたのがこの一本
RADIOHEAD 15STEP pv